暮らしのコラム

2017/9/27

住宅ローンはいつ生まれたの?

(1)住宅ローンとは何なのか
(2)住宅ローンはいつ生まれたのか
(3)公的住宅ローンのはじまり
(4)まとめ:自分にあった選択

 

 

住宅ローンとは何なのか

今では住宅を購入する際にローンを組むことが当たり前になっており、
「住宅ローン」という言葉を知らない方のほうが少ないですが、

そもそも「住宅ローン」とは

◎金融機関から受ける融資のこと。


◎用途は
・「本人及びその家族」、
 または「本人の家族」が居住するための住宅、
 及びそれに付随する土地を購入
・新築
・増築
・改築
・既存住宅ローンの借り換え

などです。

現在の持家を購入する費用は、新築か中古、立地・延床面積など
それぞれ条件が異なりますが、年収を大幅に超えるものが普通になっています。

住宅ローンはその購入資金を対象に融資を行う商品。
返済期間の多くは長期です。

毎月の返済額を低減して、定年退職時までの月収の範囲内での返済を続けていくことで高額な持家の取得が可能となっています。

 

 

住宅ローンはいつ生まれたのか

1896年(明治29年)、今からおよそ120年前~の明治の時代に
「東京建物」が日本で最初の割賦払い、住宅ローンの仕組みをつくったと言われています。

「東京建物」は日本で最も古い歴史をもつ不動産会社。
日本の住宅ローンは銀行や保証会社でなく不動産会社発祥だったのです。

 

さて、この仕組みが導入された1897年(明治30年)ごろは、日清戦争が終わり、
経済が上向きになっていましたが、当初は割賦販売という仕組みがありませんでした。

住宅を購入しようと思った場合、現金で購入するか、
高利貸しからお金を借りて家を購入するしかなかったため、
支払いが困難になったり、高利貸しによる金貸しでトラブルも増加し、社会問題へと発展していきます。

こうした問題に対応するために、安田財閥の創始者である
安田善次郎(みずほ銀行、損保ジャパンなどの創設者)が、
前述の「東京建物」を創設し、建物の売買に付随して割賦販売を導入したのです。

 

 

公的住宅ローンのはじまり

第二次世界大戦が終わり、戦後まもない1950年(昭和25年)、
国民の住宅取得をすすめる目的で、住宅専門の特殊法人として
住宅金融公庫(現:住宅金融支援機構)が政府により設立されます。

戦後の焼け野原のなか、住宅不足が深刻な問題となっていましたので、
政府の借入資金や国の一般会計からの補給金をもとに
民間金融機関に比べ低い金利で住宅ローンが利用出来るようになり、
資金力が乏しい個人も融資を受けられる
ようになりました。

 

低い金利が長期固定で利用出来る住宅金融公庫は人気が高く
また、段階制金利制度により当初10年間の金利負担が減る(繰り延ばしにする)ケースも
存在したために、2000年代には4割弱のシェアがありました。

その後、政府系金融機関、民間銀行、金融機関ローンが
しのぎを削る時代が到来します。

 

住宅金融公庫は2001年(平成13年)に特殊法人等改革基本法に基づき、
正式に廃止が決定され、2007年(平成19年)には
住宅金融支援機構がその業務を引き継ぐことになります。

独立法人化した住宅金融支援機構では「フラット35」が誕生し、
住宅ローンの世界で重要な役割を担っています。

 

 

自分にあった選択

「住宅ローン控除」や「すまい給付金」など、一定の条件のもとで
住宅ローンに関わる制度も導入されています。

住宅を購入する際はこうした制度もうまく活用することによって、
支払いの負担を軽減していくことが可能です。

それぞれの背景や特徴を知り自分にあった商品の選択をしたいものですね。


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