暮らしのコラム

2018/3/23

消費税10% 家を買うタイミングは?

2014年4月に5%から8%になった消費税。
2017年4月には10%に引き上げられる予定でしたが、2019年10月まで先送りになりました。
予定通り10%に引き上げられる事になれば、住宅購入にかかる費用はどうなるのでしょうか。

 

(1)消費税がかかる費用は?
(2)どのタイミングで消費税が10%となるのか?
(3)税負担軽減制度はどうなるのか?
(4)結局いつ買えば良いのか?

 

消費税がかかる費用は?

建物や建築代金の他、増税で負担が増える(消費税がかかる)ものはなんでしょうか。
(土地については「消費」するものではないので課税されません。)

消費税がかかるもの
・仲介手数料
・住宅ローン事務手数料
・登記費用のうち司法書士への報酬
・オプション費用(カーテン・エアコン・照明など)
・引越し費用
・家具・家電費用 など
消費税がかからないもの
・団体信用生命保険
・火災保険・地震保険
・ローン保証料
・マンション管理費・修繕積立金 など

 

将来住まう家の金額だけに目が行きがちですが、消費税引き上げ後の購入を検討している場合は、予め増税でかかる費用負担のことも資金計画に入れておかなくてはいけません。

 

 

どのタイミングで消費税が10%となるのか?

通常工事完了(引渡し)時点での税率が適用されます。

つまり増税のタイミング、予定通りならば2019年10月1日以降引渡しの物件から消費税が10%、
2019年9月30日まで引渡しの物件は8%になります。

注文住宅の場合は完成時期がずれ込む事があるため、経過措置が取られ
税率が引き上げられる半年前の2019年3月31日までに契約したものは、
引渡しが10月以降になっても8%の税率が適用されます。
(新築もリフォームも同様)

なお、不動産の売買契約では、契約から決済までにある程度の期間がかかるためその期間も考慮して家探しをしましょう。

 

 

税負担軽減制度はどうなるのか?

「すまい給付金」
住宅ローンを借りて家を買う場合、収入に応じて
◆消費税8%時:(年収510万円以下が目安)最大30万円の給付が受けられる
◆消費税10%時:(年収775万円以下が目安)最大50万円の給付が受けられる

消費税の経過措置を利用して家を入手した場合、
2019年10月1日以降の引渡しでもすまい給付金の額は8%の時のままになります。

「住宅ローン控除」
変更なし。
2021年12月末までの取得・入居で住宅ローンの年末残高の限度額は4,000万円。
控除率1%、控除期間は10年間。
(認定長期優良住宅、認定低炭素住宅の場合は5,000万円まで。)
「贈与税の非課税」
◆消費税8%時:最大1,200万円(※)
◆消費税10%時:最大3,000万円(※)

が非課税となります。
ただし、贈与を受けた翌年の3/15までに住宅に引渡しを受け、遅滞なく居住しなくてはならない等の要件があります。
(2019年3月31日までに契約したものは前述のとおり引渡しが2019年10月1日以降でも8%が適用されます。)

※「断熱等性能等級4または一次エネルギー消費等級4以上」「耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上または免震建造物」「高齢者等配慮対策等級3以上」のいずれかを満たす住宅。

 

2,500万円まで非課税の相続時精算課税も選べますが、相続財産に加算され、相続時に相続税で精算されます。(基礎控除は使えません。)
一度相続時精算課税にすると通常の暦年課税には戻せませんので注意が必要です。

 

 

結局いつ買えば良いのか?

単純に、売買価格が上がる前に購入したほうがいいとも言えるし、祖父母や親から沢山の援助が受けられる場合は消費税10%からの非課税枠を利用したほうがいいとも言えます。
このように「経済的な購入のタイミング」で検討しているならば、軽減させられる政策を十分に理解した上でどちらがメリットがあるのかを考えるようにしましょう。

「個人的な購入のタイミング」では、結婚や出産、子供の進学、昇進、住み替え、頭金・資金がたまった等があります。
不動産は基本的に年間を通じて相場の変動や波があまりありませんので、投資用でない限りは、多くの方が個人的なタイミングで購入に踏み切る事が多いようです。

増税前の8%で購入したほうが絶対お得、というわけではなく、人それぞれ、重視するタイミングで検討しましょう。
家族や相談出来る人とよく話し合ってみるといいかもしれません。

ただ言われるまま月々の家賃を払っている、という状態なら
生涯住居にかかる費用など、増税前のこの機会にきちんと計算・計画してみてはいかがでしょうか。


(参考記事)いつがいい?購入のタイミングマンション購入:支出を考える
モデルルーム購入のメリット・デメリット貯蓄ゼロからはじめる住宅購入