暮らしのコラム

2017/2/24

建物構造?RC、SRCって何?

住居を建てるとき、探すとき、購入したいと思った時、チラシやWEBサイトの「物件概要」をじっくり見ていると分からない言葉に出会ったりしていませんか?
今回は「建物構造」欄に書いてある「RC造」や「SRC造」と言った言葉の意味を解説していきます。

 

RC? SRC? どんな意味?

建物の構造は使用する材料別に、以下のように分類することが出来ます。
 

W 木造(Wood)
主な材料は木材。
S 鉄骨造(Steel)
主な材料は鉄製や銅製の鉄骨。
RC 鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)
主な材料は鉄筋・コンクリート。
SRC 鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete)
主な材料は鉄骨・鉄筋・コンクリート。

 
つまり、RCやSRCとは、「建物構造」を「材料別に省略した言葉」である事が分かりますね。
 
 

それぞれどういった特徴、メリットやデメリットがある?

次に、それぞれの構造にはどういった特徴やメリット、デメリットがあるのかを簡単に解説していきます。
 

W(木造)
日本の気候や風土に適した、伝統的な木造の建物。「木造軸組工法」「木造伝統構法」「2×4(枠組壁)工法*1」などがある。 建築の実績が多数あり安心、開口部が比較的自由に開けられるため、将来のリフォームがしやすい。低コスト、短工期。
通気性に優れる反面遮音性は低い。また、火災や(倒壊するまでの時間は長い)シロアリに弱い。ただしメンテナンスをきちんとすればある程度は防げる。
S(鉄骨造)
一般的には柱と梁等の骨組みを鉄骨で作り、そこにパネルを取り付ける事で壁・床・屋根・天井を構成する。重量鉄骨と軽量鉄骨*2とがある。 ともに施行が安定しており、柱と柱の間を大きくあける事が可能なため、自由な間取りがつくれるのが魅力。接合部の溶接がきちんとなされていれば、頑丈で耐久性がある。デメリットとして、(鉄の特性上)音が響く、長時間の火災の際は熱で柱が一気に倒壊する恐れがある。小さな地震でも揺れを感じやすい。また、サビに弱いため、耐久性はメンテナンス次第。
RC(鉄筋コンクリート造)
鉄筋で建物の骨組み(躯体)をつくり、その鉄筋の周囲にコンクリートを流し込んで補強する。「ラーメン構造」と「壁式構造(WRC造=Wall Reinforced Concrete)」という工法などがある。 熱に弱い鉄筋をコンクリートで上から覆い、熱から鉄筋を守って酸化を防ぐ。鉄筋とコンクリートの長所・短所をお互いが補いあうことで、耐用年数が長く、耐火性・遮音性・耐震性*3に優れている。デザインの自由度が高く、モダンな建物が多い。気密性が高い反面結露が出来やすいというデメリットがある。
SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)
鉄骨を支柱にしてその周囲に鉄筋を組み、コンクリートを流し込む。 RC造の強さに鉄骨ならではのしなやかさがプラスされ、耐震性・耐火性・遮音性*4に優れる。10階建て以上の高層または超高層マンションに多い。その分建築コストがかかるため、住居が割高になってしまうデメリットも。

*1 2×4=ツーバイフォー。2×4工法はパネル式なので気密性・断熱性・施工性に優れているが、壁で支える工法のためリフォームはしづらい。

*2 厚さが6mm以上のものを重量鉄骨、未満のものを軽量鉄骨という。重量鉄骨はビルや高層マンション、軽量鉄骨は一般住宅や小規模店舗で用いられる事が多い。

*3 SRC造に比べると、鉄骨が入っていない分、揺れにはやや弱いがW造やS造ほど神経質になる必要はない。

*4 RC造もSRC造も遮音性に優れているが、戸境壁(こざかいへき)=住居間の壁の厚み、隣の住居との壁が薄ければそれなりの防音効果しか期待出来ないことに注意。

 
 
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていくと、SRC造を選択するのが一番いいのでは?と思いますが、賃貸の住まいの場合は賃料の安さはW造やS造が有利ですし、「住む人がどの部分をメリットと感じ」「何を求めるか」によって、選び方は変わってきます。

 
 

おわりに


現在の建築基準法に沿って、きちんと施行された住居や建物であれば、どの構造でも耐震性に問題はなく、
上であげたデメリットにも定期的なメンテナンスや施行である程度防げるものもあります。

住まいは一生のものですから、「どの構造が強く長持ちするのか?」という所が一番気になりますが、
「自分の住まいはどういったものか」をしっかりと理解する事、それに対処してくれる業者やメーカーを見つける事が最も重要かもしれません。
目に見えない構造にこそ、注目してみましょう。