暮らしのコラム

2018/1/15

マンションのベランダ喫煙に警鐘

家族の健康を守るため、ベランダで吸うタバコの火が、夜のマンションのあちこちに点々と灯る…。
そんな哀愁漂う喫煙者の姿を、かつては「ホタル族」と呼んでいましたが、
今ではマンションのベランダ喫煙は、隣人トラブルの1つとして広く認識され、
その言葉自体を見ることがなくなってきました。

共用部分での火気使用は厳禁と管理規約で定めることが増えたり、
タバコの健康被害を認めて、裁判所が賠償金の支払いを命じた、
といったケースが増えているためです。

 

 

 

 

「近隣住宅受動喫煙被害者の会」の発足

「ホタル族」という言葉自体は見なくなったものの、
ベランダでの喫煙が禁止とされているのにも関わらず、隣人の喫煙について管理会社が対応してくれない、
煙のせいで「受動喫煙症」になってしまった、近隣トラブルを考えると申し出ることが出来ない、
と泣き寝入りしている住民が多い
のだとか。

そんな戸建て・アパート・マンション、全ての住環境での問題に取り組むため、
昨年5月中旬に「近隣住宅受動喫煙被害者の会」結成されました。

会員数は結成後2ヵ月で全国約820人に上り、この問題を深刻に受け止めている人が多いことが伺えます。

 

「近隣住宅受動喫煙被害者の会」では、近隣住宅の受動喫煙に苦しむ住民を救うため、
まずはじめに健康都市連合加盟自治体において「ベランダ喫煙禁止条例」の制定を目指しているそうです。

 

 

喫煙者はどこで吸えばいいのか?

外もダメ、家もダメと、肩身の狭い喫煙者は、一体どこでタバコを吸えばいいのでしょうか。

ベランダでダメならキッチン換気扇の下で吸えば、というケースも多いですが、
タバコの煙がダクトを通って排気されるため、かえって近隣トラブルの元になっています。

室内ならば、吸う場所を風通しのいい部屋など、必ず1箇所に決めて、
空気清浄機や脱臭機を設置するといいでしょう。

その他、ニオイ吸着効果のある壁紙や壁材、
光触媒加工がしてあるエコ・プラントをインテリアに使用するのをおすすめします。

 

有害物質が出ないとされる加熱式タバコなら大丈夫では?とお思いの方も多いのですが、
第三者機関による研究がほとんどないため、論じるにはまだまだ不足しているという感じ。
検証には時間がかかりそうです。

 

 

解決策は「禁煙マンション」?!

福岡県では、昨年3月、福岡初となる「全面禁煙新築賃貸マンション」が入居開始前早々に、
全室満室になったことが話題となりました。
当事者同士ではトラブルになりやすい喫煙問題も、最初から「禁煙」として提供されるならばと、
住まいにも健康を求める風潮が強くなっているように見受けられます。

 

賃貸マンションではこうした「禁煙マンション」が増えているようですが、
戸建てや分譲では、個人の住宅の中は規制出来ないことから、
現況では基本的に当事者同士の話し合いで解決をすることが多く

冒頭の「近隣住宅受動喫煙被害者の会」につながるようです。

 

いずれにしてもこうして問題提起することによって、
喫煙者、禁煙車の双方に、もっと住みやすい住まいとなることが望まれます。

 

 

参考:近隣住宅受動喫煙被害者の会
http://www.kinrin-judokitsuen.com/